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AAスレ 8th Edition

313 名前:「バカの嵐」(二) 投稿日:2004/03/19(金) 23:37
そらからしばらくが経ち、某は、非常に優秀な奉公人に成長していた。姉妹はますます某をこき使い、
千代の家庭教師の責任者を任せるまでに至っていた。ある時少し内気な千代を元気づけようと、
某は内緒で 千代を連れて海に行った。そこにはなぜかお尻丸出しの裸の男がボーと立っていた。
「そんな格好をして、いったいどうしたと言うんですか〜あなた警察に捕まりますよ」と、
某はその男に聞いた。「猥褻、いや違うね。かつてこのへんは漁師町でね〜30年程前までは、
このへんでは当たり前の格好というわけさ〜ワハハハ」
初めは警戒していた某達も、そのカエルと名乗る男と共にいるうちに、その奇妙なキャラに
深い興味を感じるようになり、内気な千代までもしだいに大胆に開放的に
自分の殻を打破って明るくなって会話に参加するまでになっていた。
そしてこのことは千代の心に大切な思い出として残ったのだった。

314 名前:「バカの嵐」(三) 投稿日:2004/03/19(金) 23:39
千代を連れて帰った某は、姉に叱責され、挙げ句の果てに反省のため、
家の裏にある木に吊るされてしまう。そこへちゃっかりと千代も参加して、むちをふりながらも
某をいたぶりつける。「うぅぅ…くせになりそう」初めは痛がっていた某も、
姉妹にやりたい放題されているうちに、 深い快感を感じるようになり、
もともとマゾ気のあった某は、田城家でますます良いようにこき使われるようになる。
純情な心の持ち主の少女である千代は常に姉を慕っていた。そして姉がそんな千代を
非常に可愛がったため、姉妹は結束して執拗に某をいじめ、陥れ、生かさず殺さずに
いたぶりつづけた。千代も思春期になり、あの日海で一度きりあったカエルを、
男の人として好きなのだということに気付く。だがそこは謎の自由人とお嬢様の間柄、
決して越えてはならない壁があった。だが、わがまま放題で育 った千代は、
無理難題を某に言い使いぱしりさせることでカエルの愛情を確認しようとする。

315 名前:「バカの嵐」(四) 投稿日:2004/03/20(土) 01:16
同じ頃、島内で運営する観光用の広告掲示板の資金の不足の為に、島の貴重保護動物で
ありながら、悪い業者に捕まえられて動物園に売り飛ばされそうになり、
逃げてきた一匹の河童を千代と某が匿い、 千代が父に頼み田城家の広大なサトウキビ園の
マスコット兼、管理人として迎える事になった。千代に助けられ、優しくされた河童は
千代に一目惚れし、想いを伝えた。「でも私好きな人がいるの…」あの日の海であった男の話を
千代はした。しかし河童は自分は国の天然記念物でもあり、そんな身分の違う男よりも
自分を好きになった方 が良いと言う。だけどカエルへの千代の思いはますます強くなっていく。
ある日、勢い余って家出をした千代を探しに、千代の姉は海に現れた。「あの〜このへんに
17歳ぐらいの少女を見かけませんでしたか?」その時偶然に声をかけた男がカエルだった。
その美しい令嬢を目にしたとたん、カエルの心には雷に打たれたような衝撃がはしった。
「なんて可憐な瞳をしている女性だ…」そして自分のような放浪人とはあまりに不釣り合いな
家柄も身分も関係なく、一目惚れしているこ とに気付いた。

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